肌荒れを治す

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ニキビ以外の肌荒れ

中・高校生ごろのの10代の思春期には、男の子も女の子もほとんどの人がニキビができると思いますが、ずっとニキビだと思っていたものが実は別のものだった、実は皮膚病だった、といった場合もごくまれにあるのです。

ニキビができたんだろうと思って放置していても、実は前日に顔そりをしたことが原因でできたカミソリ負けだったり、‘サメ肌’と呼ばれる皮膚病であったり(主にフェイスライン、二の腕にできやすく、ニキビのようにブツブツができその周辺が赤くなり痒みをともなうことがほとんどで、このような皮膚病のことを‘毛孔性角化症’といいます。これについてはのちほど少し取り上げますね)お肌の乾燥がひどくてひび割れたりと、ニキビ以外にも肌荒れの症状はたくさんあります。

ニキビができる原因は、余分に分泌された皮脂がホコリや汗と混ざりあい毛穴をふさいでしまい炎症が起きること、そしてその炎症の中でニキビの原因菌であるアクネ菌がはびこり悪さをすることが原因ですが、果たしてニキビ意外の肌荒れの原因には何があるのでしょうか?
ニキビのように肌荒れにも菌があるのでしょうか?

ここではニキビ意外の肌荒れや、皮膚病について少し取り上げてみたいと思います。

肌荒れが起こる原因

肌荒れの一番の原因は、ストレス、不規則な生活や不摂生、ホルモンバランスの乱れなどですが、序盤に少し触れたように、カミソリ負けや、除毛クリームやワックスなどや、化粧品や塗り薬などでお肌が荒れてしまう場合、そして一見ニキビと見間違えるような皮膚疾患などが原因になっている場合もあります。

ひとつずつ見ていきましょう。

@カミソリ負け

顔のうぶ毛を処理する際や、手・脚・脇などのムダ毛の処理をする際、男性であれば毎朝の髭剃りのときに使用するカミソリでカミソリ負けをしてしまう場合があります。

カミソリなどで処理をした直後や翌日に、カミソリを使用した部位が赤くなりブツブツができたりしますが、このカミソリ負けの原因はカミソリで毛を剃ったときに皮膚にブドウ球菌が入り込んでしまい炎症を起こしてしまうことが原因です。
‘尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)’と言ったりもします。

なぜブドウ球菌が皮膚に入り込むのでしょうか。

たいていの場合、カミソリで処理をする際にシェービングクリームや石鹸など、何もつけない状態でカミソリを使用する‘空剃り(からぞり)’が原因となります。
何もつけない肌にカミソリを直接添わすことで、必要以上にお肌とカミソリの間に摩擦が生まれお肌が傷ついてしまいます。

カミソリ負けの対策としては、シェービングクリームや石鹸、ジェルなど、カミソリとお肌の摩擦を緩和してくれるようなものをお肌に充分に塗布してからカミソリを使用することですが、ここでひとつ注意したいことがあります。

シェービングクリームやジェルは、どうしても購入すると高いですよね。
1,000円程度のものではありますが、それでもなるべく余計な出費は避けたいものです。
そこでたいていの人が思いつくのが、‘家にあるもので何か代用できないだろうか’ということです。

まず最初に思いつくのは、お風呂に必ずおいてあるボディソープや石鹸をシェービングクリームの代わりに使用できないだろうか?ということでしょう。
だってお肌とカミソリの摩擦を緩和してあげればよいわけですから、石鹸やボディソープでお肌の表面のすべりを良くしてあげればいいんじゃないの?

確かに石鹸やボディソープでも代用は不可能ではありません。
むしろほとんどの人がボディソープなどでカミソリを使用しているのではないでしょうか。

それでは何でわざわざシェービングクリームやジェルって売っているんでしょう?
メーカーに踊らされているのでは?
私も最初はそう思っていました。

しかし、実はメーカーが発売しているシェービング用のジェルやクリームなどは、私たちが体を洗う時に使うボディソープや石鹸に比べると泡が濃密でもちもち、弾力があるものが多いのです。

最近私はシェービングクリームなど専用のものを購入していないのでわかりませんが、今から10年ほど前、私がアメリカに住んでいたころはよく専用のシェービングクリームをちゃんと使用していて、それらのシェービングクリームは必ずスプレー缶のようなものの中にガスが充填してあり、ちょうど髪の毛をセットするときに使用するようなムースのような感じでジュワーっと音を立ててモコモコの弾力のある泡状のクリームが出てくるようなものが主流でした。

シェービング専用のクリームやジェルは、ふつうのボディソープや石鹸では再現しにくい弾力や密度を保っていることがほとんどで、その弾力や密度のおかげでよりスムーズに、お肌に負担をかけずにシェービングができるように考えられています。

石鹸やボディソープでカミソリを使ったときと、シェービング専用クリームなどでカミソリを使ったときでは、剃り味に大きな差が出ます。
カミソリで剃ると同時に保湿もおこなってくれるので、剃りあとはボディソープや石鹸でカミソリを使った時より滑らかでチクチクが少ないのです。
それに、ボディソープや石鹸では泡の弾力や密度が薄すぎて、実は肌に必要なバリアも一緒にカミソリで剃り落としてしまうことがほとんどなのです。

お肌に必要なものまでそり落としてしまうことも防止してくれるので、むやみやたらにシェービングクリームやジェルが存在しているわけではないのですよ。
石鹸やボディソープをつけてシェービングしているのによくカミソリ負けをしてしまうという人は、一度シェービング専用のジェルやクリームなどを試してみてくださいね。
お肌にやさしい低刺激のものも発売されています。

A接触性皮膚炎

化粧品や塗り薬など、お肌につける薬品が合わずに肌荒れを起こすのが「接触性皮膚炎」です。

最近ではドラッグストアなどで簡単に市販薬が手に入るので、ちょっとした虫刺されやかゆみやかぶれ程度であればほとんどの人がセルフメディケーション(市販薬を自分の判断で使用し、症状を緩和させること)を当たり前のようにしていますが、ごく稀にそういった塗り薬などの市販薬、また除毛クリームやワックス、化粧品や染毛料などの薬品を使用した際に、それらに含まれる何らかの成分が刺激になり、お肌にブツブツができたり赤みを帯びて肌荒れしてしまうことがあります。

これを‘接触性皮膚炎’と呼び、ニキビとはまた別の症状です。(この場合は皮膚炎なのでニキビではなく湿疹ですね。)
もともと敏感肌の人は化粧品などに含まれる薬品にお肌が負けやすいのですが、普段は敏感肌でない人でも、疲れやストレスがたまっていて皮膚のバリア機能が弱くなっている時、お肌のターンオーバーが乱れている時などに思わず接触性皮膚炎を起こしてしまうこともあります。

接触性皮膚炎を発症した際の対処法は、接触性皮膚炎の原因となった化粧品、塗り薬などがわかるのであればただちにその使用を中止し様子をみることです。

たいていの場合はその原因となった化粧品や塗り薬の使用を中止すると徐々に症状は緩和してきますが、タダレやかぶれがひどい時、痒みがおさまらずつらい時などは皮膚科を受診するとステロイド系の塗り薬を処方されます。

しかし、以前から皮膚科にかかっていてステロイド系の塗り薬をすでに持っているといった場合も、接触性皮膚炎を起こしたからと言って自己判断で手持ちのステロイド薬を使用するのは控えましょう。
思わぬ炎症をさらに招く事態にもなりかねませんので、ステロイド剤は、必ず皮膚科の専門医の指導のもと使用するようにしましょう。

B毛孔性角化症

俗にいう‘サメ肌’というもうのです。
首のまわり、フェイスラインの周り、二の腕などの乾燥しやすい部位にできやすく、ニキビのようなブツブツがたくさんでき、しかも痒みを伴うこともあるのが大きな特徴です。

主に小学生ごろから高校生、大学生などの思春期や20代の前半などにかけて発症している人が多く、私も小学校の2,3年生ごろから二の腕にポツポツと小さなブツブツができ始め、たまにそれがものすごく痒くなったり、なんだか乾燥しているような感じで徐々に二の腕全体に広がっていき、30代に突入した今でも未だに二の腕の大量のブツブツがコンプレックスで人前でノースリーブや短い半そでを着ることができません。

この毛孔性角化症は一時的な肌荒れとは少し違い、遺伝性の皮膚病だということが最近の研究でわかっています。
そういわれてみると、うちの父親も同じものが二の腕にあるんですよね。
母親はありませんが、弟もまた、私と同じように二の腕にこのブツブツがたくさんあります。
両親のいずれか片方でも毛孔性角化症だと、その子供もかなりの確率で毛孔性角化症を発症するそうです。

脂っこい食事を好む人、肥満体型の人などに多いそうですが、細い人、標準体型の人でも毛孔性角化症を患っている人はたくさんいます。
そしてこの皮膚病の特徴として、これを塗れば必ず治る、これを食べればよくなる、といったような治療法、対処薬はありません。
尿素入りの塗り薬(ドラッグストアでもいろいろな種類やメーカーのものが売られています)が市販されていますが、メーカーによって尿素などの配合量が違うため、人によって合う、合わないが激しいものです。

私の場合、二の腕のブツブツ専用に市販されている某薬品メーカーのクリームではあまり症状は改善しませんでした。

それよりもたくさん入っていて、二の腕のブツブツ専用ではないが尿素が配合されていて皮膚をやわらかく保湿してくれる他メーカーのクリームでは、二の腕専用のクリームよりも症状が落ち着き、それを塗っている間は割と二の腕のブツブツの凹凸は滑らかでしたが、それでもその塗り薬を数日塗り忘れたり、切らしてしまいそのまましばらく塗らずにいると、結局またブツブツがひどくなってくるのです。

結局皮膚科に行っても同じような尿素配合の塗り薬を処方されますが、使用をやめるとまたブツブツはひどくなったりかゆくなったりしてしまうのがこの毛孔性皮膚炎の特徴です。
30代以降になってくれば自然と症状は治まってくることがほとんどなので、皮膚科にかかっても‘大人になれば治るから’と、私は昔何も薬を処方してもらえませんでした。

皮膚科の先生も、薬をやめてしまうとすぐまたブツブをぶり返すことをわかっていて‘大人になったらなおってくるから’とあえて薬を出してくれなかったのかな?と今となっては思いますが、いくら大人になれば治るといわれたって、いやいや私は今治したいのに!半そでが恥ずかしいの!と当時はとてもショックでいっぱいでした。

自分でできる対処法は、なるべく脂っこい食事よりはあっさりした食事(野菜など)を摂ることや、継続して尿素系のクリームをお風呂あがりなどに毎日塗ることでだいぶマシにはなります。
しかし、遺伝性の皮膚疾患のひとつですので、完全に治るということはまずありえないと私は思っています。

肌を正常に保つには

お肌を清潔に保ちなるべくストレスをためないこと、暴飲暴食や不規則な生活でホルモンバランスを乱さないことがお肌を正常な状態に保つ一番の近道です。
そしてなるべくお肌に負担のかかるようなことはしないこと。

カミソリ負けのところでお話ししましたが、なるべくゴシゴシ擦るような摩擦は避けることです。
毛孔性角化症のような皮膚疾患を持っている人は、患部を乾燥させないように適度に保湿することを心掛けましょう。

肌荒れとニキビの関係

肌荒れとひとことで言っても、実にさまざまな症状があります。
カミソリ負けなどからできるブツブツや肌の赤み、冬場の乾燥などから来る口元や膝などの粉吹きのようなものから唇の皮などがパリッと割れるようなもの、皮膚疾患・皮膚病、加齢や肌のターンオーバーの乱れから来るお肌のくすみや色むらなどなどです。

そして肌荒れとニキビは、似て非なるものではありますが、肌荒れもニキビも、できる時、なるときはほとんどの場合がストレスや疲れがたまっていてお肌のバリア機能が低下してしまっている時、睡眠不足や不摂生が続きホルモンバランスが崩れている時などです。

肌荒れとニキビはまったく別の物のようで、根本的には似たようなものなのですね。