ニキビ肌荒れを治す

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抗生物質とは?

抗生物質とは、細菌感染などの治療にとても有効なお薬で、病気の原因となっている細菌を殺し、菌の繁殖を抑制してくれる働きのあるものです。

私は直近でいうと、昨年夏の出産の際に緊急帝王切開となってしまい、その後手術の傷口から感染症を引き起こし39度の熱が出産翌日から1週間以上続きましたが、その際に抗生物質の点滴を数日間投与されました。
このように抗生物質とは、普段病気やケガで病院にかかった時など、ごくごく私たちが日常的に処方されたり投与されているお薬です。

細菌感染に有効な抗生物質ですが、インフルエンザなどのウイルス性の感染症など、感染源が細菌以外の場合はまったくとして役には立ちません。
(このような細菌以外の菌が原因の場合は、抗ウイルス薬や抗真菌薬といったようなお薬を使い治療を行います。)

細菌感染の治療にとても役立つ抗生物質ですが、細菌であればなんでもかんでも有効なのかといったらそうではありません。
抗生物質にも数々の種類があり、それらは特定の細菌にのみ効果を発揮するものなので、細菌に感染した際はどの抗生物質が効くのか、症状などから予測が難しい場合は血液や尿サンプルなどから事前に検査をする必要があるのです。

抗生物質ってニキビに効くの?

皮膚科にいく行くと、専門医はまずニキビの治療に抗生物質を処方します。

ニキビとは毛穴に余分な皮脂やよごれが詰まり炎症を起こして膿んでいる状態、菌が繁殖している状態であるため、手っ取り早く菌を殺して炎症をおさえてくれるくれる抗生物質を選ぶのが、一番早い選択肢と言えます。
今週友達の結婚式に行くのに…今週末は大事なお稽古の発表会なのに…といったような急を要する場合は、即効性のある抗生物質での対処がとても有効なのです。

ただ抗生物質は長期にわたる服用で細菌に薬剤抗体ができてしまい徐々に薬が効かなくなってくることから、使用期間もずるずると長引かせず短期間で、治療は短期決戦が基本です。
そして副作用もまったくないわけではなく、めまい、肝機能障害、胃腸障害、カンジダ症などといった副作用に悩まされる場合もあります。
時には抗生物質を飲み続けることによって、顔にニキビ大よりも大きな出来物ができることもあるのです。

そして抗生物質では、あくまで炎症を抑え菌の抑制を防止はしてくれますが、根本からのニキビの治療にはならないので、抗生物質で炎症が収まったあとは、引き続き正しいセルフニキビケアで日々正しくケアをしていくことが必要になってきます。
いくら菌を殺してくれるといっても、抗生物質は決して‘万能薬’ではないのです。
抗生物質でのニキビ治療は、あくまでも対処療法であり、一時しのぎ、一時的に菌を殺すだけだと考えておいて間違いはないでしょう。

ニキビ治療用の抗生物質にはどんなものがある?

それでは、ニキビ治療によく用いられる抗生物質を、少しだけ紹介してみましょう。
ニキビ治療でいえば、ビブラマイシン、ミノマイシン、ファロム、ルリッドなどという飲み薬を処方されることが多いです。
また塗り薬ではダラシンTやアクチアムなどという抗生物質がメジャーです。

ビブラマイシン
ビブラマイシンは抗菌作用と合わせ抗炎症作用があり、副作用も少ないことで有名です。
ですが8歳未満の子供に使用すると歯が黄色く着色することがあり、妊婦さんは飲んではいけません。

ミノマイシン
ミノマイシンは効果はほぼビブラマイシンと同様ですが、副作用のめまいが強く出ることが多いため、運転や重機・機械類の操作をする必要がある場合には処方されないお薬です。

ファロム
ファロムは赤ニキビに特によく効く抗生物質で、アクネ菌を減らしてくれる作用があるものです。
アレルギーなどでビブラマイシンが使えない時などによく処方されます。

ルリッド
ルリッドは副作用が少ないことでよく処方されることで有名です。
妊婦さんにも特に禁忌とされてはいませんが、肝障害の副作用が出ることがあるため肝臓病を患っている人には処方されません。


これらのニキビ治療のために処方される抗生物質は、すべての種類のニキビに効くわけではありません。
抗生物質は炎症を抑える効果、菌を殺しその繁殖を抑える効果が期待できますが、炎症を起こしていないニキビにいくら塗りこんだとしても、全く効果はありません。

つまり、炎症を起こす前の段階のしえおニキビや黒ニキビには、全く効果がないのです。
抗生物質で治療ができるニキビは、赤ニキビ、黄ニキビ紫ニキビなど、炎症がすすんだニキビのみとなります。

実は怖い、抗生物質の副作用!どうなる?

それでは、抗生物質の副作用についてみてみましょう。

先ほども少し出てきましたが、抗生物質の主な副作用には、
  • めまい
  • 胃腸の調子が悪くなる、下痢が多くなる、吐き気やむねやけ、消化不良などが起こる
  • じんましん、湿疹、かゆみ
  • 全身倦怠感、筋肉痛
  • カンジダ症
  • 耐性菌ができてしまう
  • 必要な良い菌まで殺してしまう
などがあります。

めまいなどが頻繁におこるようになると車の運転や仕事で機械を扱う人は仕事にはなりませんし、じんましんが出たりむねやけや吐き気もしんどいですね。
そしてちょっと厄介なのが、耐性菌ができてしまうということです。

長期に渡る抗生物質の服用や頻繁な抗生物質の服用によって、体の中に耐性菌という抗生物質に対するた抗体のようなものができてしまいます。
この菌が一度できてしまうと、その抗生物質はもう二度と効かなくなってしまいます。

抗生物質は即効性がありとても便利な良い薬ではありますが、一方でこのような副作用もあり、ニキビを治したいがために始めた抗生物質の服用の裏で、これらの副作用でつらい思いをしている人も中にはいるのです。

抗生物質はどこで買える

抗生物質にも何種類もあり、それぞれ特定の細菌にのみ有効であることから、症状などから細菌の特定が困難な場合は医療機関での検査が必要になってきます。

排泄の頻度や量、年齢や性別(体格)、代謝の具合、細菌の血液中の濃度や感染している部位に抗生物質が届く量、それに生まれつきの体質(アレルギーの有無など)、副作用のことなどを考慮しながら、専門医が慎重に処方する必要があります。

ですので、抗生物質そのものが薬局で買える、ドラッグストアで手に入るといったわけではなく、かならず医療機関を通して抗生物質をもらうことになります。
以前は膀胱炎などに効くとされていたクラビット錠などの抗生物質を含む薬品を、薬局やドラッグストアで購入することができた時期がありましたが、今現在はそのような薬品も販売をされていません。

ですので、基本的に抗生物質は、医療機関を受診しその都度その症状にあるものを医師に処方してもらう、という方法でしか手に入りません。
また勘違いしがちですが、そもそも抗生物質はニキビの治療薬ではありません。

中には抗生物質を一度飲むと、それ以降はニキビができなくなるというようなラッキーな患者さんもごくわずかですがいるようです。
が、抗生物質はニキビの根本から治療をするようなものではなく、一時的に炎症を抑えることができ、しかも即効性が期待できることから皮膚科では広く処方されているだけです。